北京オリンピック開幕(開会式)まであと1ヶ月に迫ってきました。なんだか信じられないですよね。まだやーまだやーと思っていたのに、もう1ヶ月前なんかになっちゃってたりして。
新しくできた赤羽のナショナルトレーニングセンターで、昨日
「1ヶ月前のコンディショニングについて」
の研修会があり、選手としての経験談をお話する機会を頂戴しました。
研修会の対象者としてお集まりになっていたのは、北京に現地入りされる各競技の監督・コーチ・スタッフの皆様で、その数なんと100人以上!主催されていた日本オリンピック委員会の選任情報・科学スタッフの方々も「この時期にここまでの人数がお集まりになるなるのは驚異的!興味深いテーマだったのでしょう。」とおっしゃっていました。
これまでのオリンピックに関する研修会は、専門家の方からのお話が多かったそうですが、選手側からみたコンディショニングや経験を座談会のように進めていく方式は初めての試みだったとか。
ご一緒したのは、体操競技の米田功さんと、競泳の萩原智子さん、そしてコーディ
ネーターが現在女子バスケットのコーチをされている萩原美樹子さんでした。
時間になり、ご紹介の声を受けて部屋に入っていくと、過去のオリンピックの際にお見かけしたことがある指導者の皆様が、ずら~っと勢ぞろい(汗)。「うーわ、話にくーっ(心の声)」っと、まずはあぶら汗をかきましたが(苦笑)。
でもですね、すっごい面白かったんです、この研修会。他競技の方のコンディショニングのお話や、1ヶ月前の「あのときはこんな頭の中だった」みたいなリアルなメンタルのお話を、こんな風にフォーカスして聞いたことがありませんでしたから。その上、監督の皆さんからの今現在の生の声もお聞きすることができましたし、ほんと、役得で、参加させて頂けてよかったです。
私のヒット賞は米田くん!
あの彫刻のように彫りの深い端正なお顔立ちに、飄々とした独特の言い回し(私タケミホに負けず劣らずの関西弁)が絶妙で、その内容も「プレッシャーやストレスは感じませんでしたか?」の質問に「いや・・・?なんか・・・あんまり何も考えてませんでした。(会場爆笑)」とか「1ヶ月前から調子がめちゃくちゃ上がってきていて、しかもアテネがいつもの練習の場所より、なんかすごい綺麗で(国立スポーツ科学センター:通称JISSの方々苦笑い(笑))、床とかもやりやすかったし、うわーこんなところでやれるんやーと思って楽しかったです。(またまた会場爆笑)」というお話。
体操のコーチの方からも裏話が披露されたのですが、それは“あん馬”のときのお話。
アテネであん馬に出場したのが、米田くん、鹿島くん、富田くん。実はコーチの発案なのか、この3人で「着地選手権」をしたらしいのです。一人目の米田くんが一歩だけ足が出て、続く二人目の鹿島くんが挑戦。これまた一歩着地が乱れたそうです。そして3人目の富田くんがばっちり着地成功!彼が珍しくガッツポーズをして帰ってきたので、放送上は「メダルへ近づいたっ。やった!」的な行動かと思いきや、実は3人の着地選手権を制したのが富田くんだったからのガッツポーズだったとか。
へーっ!
会場中からへーっの声が漏れましたね。彼ら完全にオリンピックを楽しんじゃってます!
これは選手の皆さんのみならず、監督・コーチ・スタッフを含める体操男子チーム全体が試合へ向けての上昇気流を作り、まさに行け行けどんどん!「失敗しちゃったらどーしよ」なんてネガティブなメンタルはどこ吹く風。これはコンディショニング、ピーキングがばちっと噛み合った充実したトレーニングを積んでこれていたからこその証なのだと思います。
オリンピックに現地入りして「ここでやれるの楽しそう!」と思える、前向きであっけらかんとしたメンタルって、なんだか素敵で頼もしい。うん。今、文字に書いていても、米田くんをはじめ、アテネで金メダルを獲得した瞬間の体操男子の団体の皆さんそれぞれの姿が思い出されてきて、「おーっ。日本のこの若者達、すごいっ!誇らしいっ!!」って、いたく感動した瞬間が蘇ります。
したくないけども、不運に直前に怪我をしてしまったり、あんなに気をつけていたのに、風邪を引いてしまったり、とにかく想定外のことが起こってしまうのが実はオリンピックだったりもする訳で、コンディショニングってめちゃくちゃ難しいと思います。が、アテネで金メダルを獲得した体操男子チームの皆さんのように、いい意味での図太さや、鈍感さを持って臨めた事実はひとつのロールモデルとして残り続けていくのではないでしょうか。
北京オリンピック。本格的に楽しみになってきましたー。
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