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2007年9月26日 (水)

千秋楽ドキュメント2

千秋楽、1回目の公演。

皆、いつも通りだな。

本番前の気合入れをするための集合で、私は全員をぐるっと見渡してそう思いました。

レクイエムを彷彿とする最初の音楽から、ショーがスタート。

以前にも書いたかもしれませんが、私は自分の出番まで、ロイヤルボックスシートに向かう通路に椅子を置いてもらって真っ黒のボアコートに身を包み、本番用につけた髪飾りを隠すために黒のTシャツを頭にかぶって、さながらダースベーダーのような出で立ちでショーを見ています。この場所は、むしろロイヤルボックスよりもどセンターでショーが見られるので、特等席かも。

もう一度、皆のパフォーマンスを目に焼き付けようと、いつになく五感を研ぎ澄ませながらショーの進行を見守りました。

やっぱり凄い。このショーは凄いです。陸、空、水、光、炎、そして音。どれを取っても突出していて、でも、合わさると完璧なる融合。静と動の対比も黄金比率のように思えます。

私はいつもの曲まで見守り続け、自分の出番に備えるため特等席を後にしました。

一旦素早く楽屋に戻り、黒のボアコートをバスローブに着替え、ノーズクリップとプラセーム(驚異の水分吸収率を誇る素材のタオル。スイミングのスーパーアイテムです。)を持って、いざ本番の待機場所へ。私達シンクロメンバーがドーナツに出る前に待機する場所を「ドック」と言います。

ドック前には、ビルジニーが既にいました。彼女は直前に出番があったので、この時間はいつもお化粧直しをしています。

私達が二人で演技をする曲「デルフィーヌ」。もうすぐその出番が近づいています。

ビルジニーと私はお互いの国の言葉で「ガンバッテ!(byビルジニー)」「ボンクラージュ!(byタケミホ)」と言い合って、ハイタッチするのが日課。今日はそのハイタッチの後にハグをしました。「あと、2回だけの演技・・・」と心の中でつぶやいていました。

いつも通り。本当にいたっていつも通り。心は穏やかです。

心地よいデルフィーヌが耳に流れてきます。ビルジニーが演じながらドーナツを3周すると私の出番のタイミングに。

天井の低いドックで体を屈めながら、思いっきり息を吸い込んで、私はイルカのようにドーナツへと飛び出していきました。

ポジションへと移動の後、私はゆっくりと水面上に、眠りから覚めるように登場します。そこはスポットライトの中。

「なんて綺麗で心地のいい世界・・・」

これが37回目のデルフィーヌ。でも、何度泳いでも毎回そう思います。今日は体も動かしやすい感触。いい流れに乗って、演技は終盤を迎えます。ところが、

「ああ、気持ちぃー。」

と調子に乗って泳いでると、由実さんがいらっしゃるセンターリフターに近づき過ぎて、タケミホイルカは座礁しかかってしまいました(笑)。あはは。大丈夫です。なんともありません。近づき過ぎているのを察知して、手でリフターを押して離れましたです(笑)。「おーい。何やってんだ。」って、感じですよね、もう。この期に及んでこんなことがあるものですから、やはり「舞台は生もの」ですね。

本日1回目が終わりました。すれ違う人の表情にもまだ涙はありません。楽屋に戻りながら

「あと1回。次が本当の最後。」

終わってすぐだけども、気持ちはもう次の公演に飛んでいました。つづく

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コメント

美保さん、こんばんわ。
千秋楽ドキュメント2待ってました。

シャングリラⅢの舞台裏を覗き見しているようでワクワクします。
見ている側には分からないハプニングがいろいろあったりするんですね。

タケミホイルカは座礁しなくて良かったですね(^^♪
井村先生に怒られちゃいますよ!!

つづき、楽しみにしています。

投稿: マックファミリー | 2007年9月26日 (水) 22時12分

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