番号ふるべからず。
この前の前ぐらいに“バンクーバーその1”みたいなタイトルで記事を投稿してましたが、あらまぁ。終わってみれば1とか2とか、番号打つまでもない投稿数で・・・。かたじけない(u_u。)。
今日は閉会式。連日の熱戦の幕が引かれる訳ですが、なんだかさびしい感じがしますね。張り合いがなくなるというか。2月はオリンピックのお陰で日本中が、いや世界中が盛り上がりましたもんね。
数々のハイライトシーンが誕生してはその度に感動し、涙を流し、メイクを直し(これ、いらんか(笑)?)、なんといってもそのピークはフィギュアスケートのあの世紀の対決、浅田真央選手とキム・ヨナ選手だったのではないでしょうか。
このオリンピックで、私タケミホ含めて、相当な数の俄かフィギュアスケート評論家が巷に増えたかと思います。
ちゃっかりその艇でお話ししちゃうんですが、うーん。真央ちゃんっ。
本当に悔しかっただろうなぁと思います。
自分を引き合いに出して語るのは大変おこがましいのですが、私も過去のオリンピックで、人生のトラウマになるようなまさかのミスをしたことがあるんです。だから、真央ちゃんの心境をある部分わかる気がします。
やるせなくて、心の置きどころがなくて、「何やってんだっ。」って自分を罵倒したくなるような。「この4年間私は一体何してきたんだ・・・」って、そう思いながら、ミスしたパートの体の感触が生々しく蘇ってきたりして、そして「どうしてあのとき気がつかなかったんだっ。」とか「どうしてあんな判断をしてしまったんだろうっ。」とか、もう恐ろしいほど一斉に後悔の念が体の中に流れ込んで来るんです。もう、感情はぐちゃぐちゃです。
女子フリー決勝の翌日放送があったNHKスペシャルを拝見しました。たった1日しか経っていないのに、そこには全て試合のあの瞬間の分析ができている真央ちゃんが映っていました。そこで話されていることに「ああ・・・っ、これはっ。」と強い共感を持ったことがありました。
「前半、自分がパーフェクトにこなせていることを自覚していた。そして、3回転、2回転、2回転のジャンプに差し掛かったときに、『このジャンプを成功すれば9点も得点がもぎ取れる』と思ってしまった。ここで集中が切れてしまったと思う。」
って。
くーーーー・・・・・。あるんですよね。こういう魔の隙間が。
演技後、きっと真央ちゃん監督の顔や家族の顔、関わって下さったスタッフの顔・顔・顔・・・が頭をよぎったと思います。「ああ・・・みなさんすいません・・・ごめんなさい。こんなに惜しみなく応援をもらってたのに・・・」って。
選手にとってお世話になった方々への恩返しは、パフォーマンス以外は何もすることができないんですもんね。当たり前ですけど、お金や品物を配って有難うを表すとか、そんなのじゃないんですよね。それよりも周りの方々がそんなことを望んで応援して下さっている訳じゃないですし。
私は次からの真央ちゃんが本当に楽しみなんです。だって、ものすごいことになりますよ!そう思いませんか?
女子フィギュアでトリプルアクセルをショート・フリーあわせて3回も成功させるという史上初の偉業を成し遂げたベースがある上に、根本の魂が何と言っても強い。今回の悔しさを味わい、やるべき課題が明確になり、表現力の面だって、経験によって心の襞が増えるほど幅が広がっていく訳です。そう考えると真央ちゃんてばどこまで進化を遂げるんでしょうかね!?わくわくします。
一方のキム・ヨナ選手。今回はとにかく素晴らしかったと思います。19歳という若さで、身も心も完全に自分自身をコントロールできていることに驚異と脅威(このどちらも。)を覚えました。
水が流れるように、その演技はスムーズで、時に力強くて、フワッと宙を舞い、また水の流れに戻っていく・・・そんな非の打ちどころのない演技でしたよね。表現も表情も同性の私が思わずドキッとしてしまうぐらい素敵だった。うん。ホントに。
決して裕福ではない家庭で育ち、しかし、その傍にはいつもお母さんがいたという。そんな特集をメディアで放送していました。その状況下において自然と育まれたキム・ヨナ選手の強いハングリー精神。それに想像を絶する努力が伴って今のキム選手が作り上げられてきたんですね。大会前のコメントが印象的でした。「どんな結果になってもそれを受け入れられる準備はできている。」って。それを聞いて私はもう「アンビリーバボー・・・∑(゚∇゚|||)」。こんなに若くしてこの心の境地っ!!少女時代に、どれほどまでの苦労を乗り越えてきたのか、想像がつきません。
ああ。語り出せば切りがありません。
フィギュアのお話ばかりじゃなく、他の競技で感動したことはわんさかいくらでもあります。が、今日はこの辺で。
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コメント
初めまして~♪
お仕事頑張って 下さいネ(-^□^-)
投稿: さやか | 2010年3月 1日 (月) 23時10分
美保さん、「バンクーバーオリンピックその1」ときたら、当然その2、その3があるのかと(笑)
しかし、内容はアスリートでオリンピアン?の美保さんにしか書けない素晴らしさ。新聞に掲載したいくらいです。
4年後の真央ちゃん、僕も凄い選手になってると思います。技術アップはもちろん、例えば恋をして表現力に更に磨きがかかるって事はないのでしょうか?こんな意見はおっさんかなあ?
投稿: けんじ | 2010年3月 1日 (月) 23時28分
電通&スポンサーの意向とはいえ日本人選手を差し置いてキムヨナ大絶賛に終始するマスコミ報道は異常だと思いませんか?先日キムヨナ側の不正採点工作疑惑を日テレの番組でVTR付で特集していました。ネットでは3年以上前から指摘されていた事が真実と証明されるかもしれません。
投稿: meganetombow | 2010年3月 2日 (火) 00時56分
先日はありがとうございました!久々のブログ更新、嬉しい限りです。
今回、採点基準はさておき(これは、競技者自身の問題ではない)、結果と順位は正しいものだったと思います。
キムヨナの素晴らしさは認めつつ、真央ちゃんの今後に期待です!
高橋選手も恵まれた家庭ではなかったようですが、ある程度のハングリー精神は必要なのかもしれませんね。
投稿: 赤坂のハッシー | 2010年3月 2日 (火) 02時21分
ははは
番号ねぇ。確かにふってあった
それにしてもフィギュアの真央ちゃんの演技の時は盛り上がりましたね
会社でも話題もちきりでした
投稿: マックファミリー | 2010年3月 2日 (火) 23時19分
真央ちゃんのコーチが最後の方になって試合に出なくなりオリンピックが終わってからコーチを変えるという話があったのでやはりという感じはします。
投稿: マックファミリー | 2010年4月26日 (月) 06時44分